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市政報告通信 vol.15

​地域

伊丹市ご当地ポストの進捗

佐竹質問
11月28日開庁しました、伊丹市役所お新庁舎。2019年に提言させていただき、開庁後二年後の検討となっていました、寄付金か補助金を活用しての伊丹市ご当地ポストについて、設計を進めていただいているとお話しお伺いしておりましたが、その後の進捗はいかがでしょうか。
当局答弁
ご当地ポストへのリニューアルを検討しており、新庁舎の基本設計を手掛けた、隈研吾建築都市設計事務所の協力のもと、新庁舎のデザインや景観と調和のとれた複数のデザイン案の提示をして頂いています。
今後、寄付金の活用など財源確保を前提として、ブランドイメージ促進につながるご当地ポストの検討を進めて参ります。
佐竹要望
​2年後に向けての進捗を頂いているということで、ありがとうございます。
財源の捻出につきまして、郵便局との調整と、ふるさと寄付のにぎわい基金・市長におまかせの活用なども視野に入れて進めていただきたいです。

​教育

のびる伊丹市の大幅改訂

佐竹質問

今年度、公募型プロポーザル実施に踏み切って頂きました、伊丹市小学校社会科副読本、のびる伊丹市。小学校三年生・四年生の児童の学習に活用し、郷土愛の醸成や伊丹の歴史や地理を学習し本市への理解を深めるための副読本となっています。今回の改訂は全体の編集に伴い、デザインの見直しを合わせて行っていただき、電子データとしても納品を行なう内容となっております。

昔ながらの表紙含む、のびる伊丹市に愛着をお持ちの方が多く、そのお声は多々頂いておりましたが、今はユニバーサルデザインも普及し、それにあわせたフォント改訂での公募内容としていただきました。実際に学びを得る、子どもたちを対象に、読みやすい字体やフォントを使用すること、また、図式やイラストの取入れについての検討も、他市比較の上進めていただきたく考えておりますが、現段階での構想やイメージはいかがでしょうか。

当局答弁
60年を超える歴史のある、のびる伊丹市について、教育の観点での多様化・利便性、人権尊重の視点を持って改訂を考えております。文字のユニバーサルデザインフォント使用、小学校3・4年生の発達段階に応じたグラフの種類変更や直感的に捉えるためのイラストやキャラクター使用、本市HPのURLをQRコードにして記載するなど工夫を施す予定です。
長年にわたり親しまれてきた、本市の小学校副読本【のびる伊丹市】の内容を引き継ぎ、より学習効果の高いものになるよう努めます。
佐竹再質問
よりよいデザインと学習効果の向上に向けての改訂が叶い、ありがとうございます。
2年に1度の改訂において、今回はプロポーザル公募を取り入れていただきましたが、その予算だては今回どのようにしていただいたのでしょうか。
当局答弁
例年通りの予算の範囲内で、今までは事業者決定の方法について、【一般競争入札】でしたが、今年度は【公募型プロポーザル方式】を取り入れ、改訂内容の変更や印刷製本および運搬に伴う経費に活用をいたしました。
佐竹要望
今までと同じ予算内での改訂ということで、ありがとうございます。
近隣市、池田市の副読本【わたしたちのまち池田】を見たときに、本市の副読本【のびる伊丹市】との差異を感じ、今回質問しました。学校教育において、地域で水準が異なるものについて、市による改善が可能なところについては、近隣市他府県の動向にもめを向けながらよりよい教育環境作りに尽力していただきたいと願います。

商業

①今後の日本遺産活用の観光PR施策

佐竹質問

JR伊丹駅の観光物産ギャラリーには、日本酒の試飲機が登場し、「五感で味わう、清酒発祥の地いたみの酒~伊丹酒の利き酒機」をキャッチフレーズに、多くの方々が伊丹のお酒を味わっておられます。また、市内各所に日本遺産をPRするのぼりが設置され、特にJR伊丹駅からイオンモール伊丹に続くペデストリアンデッキに立ち並ぶのぼりが圧巻で、伊丹大使の花村想太さんの横断幕などを見に来られていたファン層の方にも、想太くんの伊丹は日本酒が有名らしい。SNSで投稿されるなど、その効果は一定あったものと感じております。

令和2年6月の日本遺産認定以降、3年間は文化庁からの補助を活用し、これまで「認知度向上および観光客誘致」に向けた取組が、令和5年度以降は補助金がなくなる中の継続となります。予算の範囲における継続したPRについて、以前には、当局より、「今年度実施のマーケティング調査の結果を踏まえ、今年度下期、さらには令和5年度以降も継続して取り組んでいく」との答弁もありました。今後の日本遺産のさらなる「認知度向上および観光客誘致」に向けた施策展開をどのように考えているか、当局の見解をお伺いします。

当局答弁
旧伊丹市立博物館では、【おうちミュージアム】の参画で伊丹における酒造りの工程を描いた部分を塗り絵で楽しめるよう、HP上で公開し、自宅で学べるコンテンツとして提供いたしました。まちのにぎわい創出を目的の一つとする、市立伊丹ミュージアムも、デジタル活用でのオンライン化の取り組みを行い、実物を見たい、現実の鑑賞体験をしたいという思いを引き起こし、来館へとつながる相乗効果も期待できますことから、先進事例研究のもと、導入検討を進めて参ります。
佐竹要望
死因稀導入による経済効果も実際に出ており、補助金活用の成果が感じられる施策事業を展開頂きありがとうございます。来訪・再来訪の機会につながるPR方法、JR大阪駅におけるデジタルサイネージ活用など新しい施策の打出しも頂いており、広報戦略も今後注視をして参ります。今後の補助金について、事務局を担当する伊丹市における運営は大変ですが、財源確保と独自の取り組み考案について、今後も尽力をいただきたいと願います。

地域

②NPO・ボランティア団体一覧への寄付先記載

佐竹質問
今、まちづくりプラザでボランティア登録団体の一覧作成をいただいています。市内でご活躍いただいているボランティア・NPOの団体について、その活動内容、社会的意義や地域貢献の想いをどのように持っておられるのかを、あらためて知りたいと、いうご意見がございます。
地域のため、社会のためにがんばってくださっている団体に向けて、その社会的意義や、地域貢献の意図が見えておらず、いざお話を聞いてみると応援したくなる、活動に参画したときにその深い想いをお聞かせいただくことがある、とのことでした。
他地域における事例はありませんが、本市で一覧を作成中ですので、貢献の部分についてもご提示をいただき、寄付先の候補に入りやすい仕組みを作られてみてはいかがでしょうか。当局の見解をお伺いします。
当局答弁
団体の設立目的や地域課題の解決に向けた取り組み、活動の社会的意義などを広く発信する必要があると感じており、団体の一覧表や紹介カードに寄付先の情報を載せ、市民まちづくりプラザにHP上に掲載し、各団体の概要や寄付先がスムーズに閲覧できるようにして参ります。
SNSでの支援呼びかけや市民まちづくりプラザでの交流会での案内など、広く市内外の支援者に届く情報発信に取り組んで参ります。
佐竹要望
NPOボランティア団体の寄付先・社会的意義・地域貢献の提示について、今後の一覧作成にリンクさせて作成を頂けるとのことで、完成を心待ちにしております。伊丹市を先進的な事例として、他近隣市への派生をできるよう働きかけていきたいと思っております。
国では、内閣府によるNPO法人情報登録のシステムがあり、全国の登録は1257件、兵庫県登録は25件、伊丹市での登録は1件で、日本レスキュー協会のみとなっております。
こちらの政令市ないし県の認定を受けますと、寄付を受ける側もする側も寄付控除が受けられる利点もあります。今市内にある、334の登録団体も足腰の強い永続的な活動により 認定取得ができる団体も出てきたらうれしく思います。

地域

③市立伊丹ミュージアムのオンライン展開

佐竹質問

昨年度、議会にて提案させていただき、博物館における、「おうちミュージアム」参画を伊丹市においても進めて頂き、オンラインからも伊丹市博物館へアクセスをいただける仕様にしていただきました。
今年度、4月22日に開館いたしました、市立伊丹ミュージアムは、初年度は美術館の企画展に力を入れて頂いており、がまくんとかえるくんや、ヨシタケシンスケ展かもしれない、も全国的に反響が大きく、夏休み後半の8月末には予約がとれないほどの大盛況でございました。

今後の美術館展示においては、オンラインでの見せ方も考えていただくことで、実際の現地への誘導にも繋がっていくと更なる活性が期待できると思いますが、市立伊丹ミュージアムにおける「おうちミュージアム」参画やオンライン化について、当局の見解をお聞かせください。

当局答弁
伊丹市立博物館もおうちミュージアムに賛同し、昨年度より参画させていただき、遠方の方やコロナ禍の足を運びづらい時代に見合ったオンライン化が叶いました。今後、市立伊丹ミュージアムにおいても、全国に向けたデジタル化を推進し、関心をお持ちいただくためのコンテンツ提供を考えております。
佐竹再質問
デジタルアーカイブ化や、それを活用したオンライン公開の方策についての先進事例として、どちらの他市事例を参考にされる予定なのか、またその他市事例を参考にされた理由についてお聞かせください。
当局答弁
大分県立歴史博物館のバーチャルミュージアム「旅するれきはく」や、千葉県市川市の「いちかわデジタルミュージアム」などの取り組みを調査・研究しています。それは、伊丹ミュージアムが管理する施設に文化財建造物が含まれること、公立の施設でバーチャル化に取り組み、歴史資料や美術品のデジタルアーカイブ化を活用していることから、先進事例として考えているからです。
佐竹再質問
市立伊丹ミュージアムのコンテンツとしても、口頭での説明があると分かり良いと思われる、普段見られない酒蔵などの場所や歴史・伝統のお伝えや、文化財などの展示をどのようにオンライン上での表現が叶えば意義深いと感じます。VRや動画案内・Youtubeなど、伊丹市では導入を検討されている内容について、お伺いします。
当局答弁
デジタル技術を活用した、ニューノーマル時代にふさわしい文化・芸術の提供をしたいと考えており、先進事例を参考にしながら、研究・検討して参りたいと考えています。
佐竹再質問
こちらのオンラインコンテンツの取入れは、他施設においても新しい仕組みとして導入をお考えでしょうか。オンラインなので場所としての集約を必要とせず、例えば、まち歩きのルートにも活用されることの多い、有岡城跡や西国街道など、広範の環境資源の活用も叶うと感じておりますが、今後の展開についてお聞かせください。
当局答弁
他オンラインコンテンツ導入について、伊丹市昆虫館がございますので、ミュージアムのインラインコンテンツの導入に関して関連部署と適宜情報共有を行い、調整を図ってまいります。有岡城跡や旧西国街道といった歴史遺産につきましては、文化財の持続可能な保存・活用の観点から、デジタルアーカイブ化やオンラインでの公開といった方策も含めて、引き続き研究して参ります。
佐竹要望
文化のデジタル化により、今後は新しい収益モデルも生まれると考えていますので、引き続き全国的な動きも見て提案させて頂きます

教育

④読書推進NDC

佐竹質問

伊丹市の読書推進について、学校図書館における冊数も十分であり、その活用を検討する時期に入っていると、予算決算の委員会でもご答弁をいただいておりました。視野を広げるための読書推進、そのための充実した学校図書館の活用において、本の分類であるNDCを利用して幅広いテーマに触れることができればと考えております。

NDCとは、日本十進分類法のことで、図書館における本のナンバリングに使われています。0の総記・1哲学に続き、歴史、社会科学、自然科学、技術、産業、芸術、言語、そして9の文学までございまして、3けたの数字で各本の住所を決めて図書館に配置するためのものです。

2019年、市内の小学校図書館に視察に出向かせて頂いた時、かいけつゾロリやスポーツの本はたくさん手に取っていただいているのが分かり、反対にNDC分類3の政治社会経済分野の本は綺麗に保管されているのみ、など、その利用に差異があることは明白でございました。学校図書について、近隣市よりも大きな投資を行なってきた伊丹市において、その資源が十分に整った今、NDCを用いた活用検討について、当局の見解をお聞かせください。

当局要望
NDCの読書活動への活用は、学校図書館において子どもたちが、新たなジャンルの本に手を伸ばすキッカケづくりとして有効な一つの方法であると考えます。学校図書館における、視野を広げる取り組みは、各小・中学校で特色があり、多くの実践例を蓄積しているところです。市内全学校司書研修会の場において、各校のよい取り組みを共有しております。
佐竹再質問
学校司書・図書ボランティアについて、放課後時間や長期休業の夏休みの活用はなかなか調整が難しいと、以前にも議会でのご答弁があったかと思いますが、その現状を変えるのは今も難しいものでしょうか。また、より開かれた図書の活用というところで、NDCを活用した、実際の各校の取組などはありますでしょうか
当局答弁
夏季休業中の学校図書館の開館は、子供の居場所づくりの観点も踏まえ、前向きに取り組んで参りたいと考えております。開かれた学校図書館において、1類~9類の本を9マスに入れたビンゴカードを作成し、様々な本を探す取り組みを行っています。また別の学校では、NDCチャレンジカード作成のもと、いつも手に取るほんと異なる分野の本を読む、取り組みをしています。
佐竹再質問
学校図書館の実施にあわせて、ことば蔵や分校のきららホールなど、市内施設における実施も併せておこない、例えば、学校でのスタンプラリーだけど、ことば蔵ではまた違ったスタンプを集められるなど、連動させた施策ができれば、楽しい気持ちで市内の図書館に出向く機会にもなり、学校にはおいていない本と出合う機会にもなるかと思います。
市内施設と各校一体となった取組みについては、当局の見解はいかがでしょうか。
当局答弁
学校図書館とことば蔵をはじめとする市内分館を一つの大きな図書館と捉え、視野を広げるための読書教育を推進していきたいと考えています。
佐竹再質問
コロナ禍の影響もあり、令和2年度~3年度にかけて図書費用の大幅な減額が続いており、令和4年度は一定水準を戻していただきましたが、今後の予算だてについてはどのように計画をされていますでしょうか。
当局答弁
新しい図書への入れ替え、古い図書の買い替えなど、今後も現場の声をお聞きしながら、必要な費用については予算確保に努めて参ります。
佐竹要望
ありがとうございます。
本は、秘密結社として、自分だけの世界が作れる楽しい時間を作る一つと考えてもらえるような、明るい読書習慣の推進を、今後も進めていただきたいです。
また、国立小学校では、読書の時間にこどもたちが手にしている本のほとんどは、漫画です。
学研のひみつシリーズや、学習漫画、人気のサバイバルシリーズなど、漫画にしてでも伝えたい内容、知ってほしい知識が詰め込まれており、本が苦手な子の最初のキッカケとして有用と考えますので、検討いただければと思います。